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京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

高校生のクラミジア感染率は?

皆さん、こんにちは。

Dr.Koba です。

 

すっかり暖かくなって春めいてきましたね!

 

さて、4月から新たなスタートになる方も多いのではと思います。

新たなスタートに男女の話は避けて通れません。

 

今日は高校生のクラミジア感染率を調査した論文の紹介です。

 

クラミジアとは皆さんご存知

淋菌感染症と共に性感染症の代表選手です。

クラミジアという生物が感染しておしっこの通り道(尿道

に痛みを感じたり、膿がおちんちんの先っぽから出たりします。

 

さらに問題なのが、男性でも50%は症状が出ないとも言われています!

 

淋菌やクラミジアなどの性感染症は予防が大事です!

コンドームをしっかりと付けてセックス するようにしましょう。

 

方法

ある地域の13の高校

5598名(女性2930名、男性2668名)

セックス 経験があったのは 女性 1270名(43.3%)、男性 827名(31.0%)

セックス 経験があるものの内で計算しているので

題名は正確には

セックス 経験のある高校生のクラミジア感染率

となります。

 

さて結果ですが

女子高校生 13.1% 

男子高校生 6.7%

 

ちなみに他国の検査と比較すると

米国 3.9%, スウェーデン 2.1%

日本はその他の先進国と比較すると感染率が非常に高いものでした。

 

男女ともにパートナー数が多くなればなるほど感染率が高くなり

5人以上のパートナーがいると 女性の感染率は約30%!

中学時代のセックス 経験もクラミジアの感染率が高くなるとのこと。

 

これらの数値は

他の研究での東京都の研究と大きな違いはなく

大都市と地方の性経験の差はなくなっている

とのことでした。

 

諸外国に比べて性教育が遅れているので

コンドームの必要性の認識に乏しいことが問題だと思います。

スェーデンは性教育が盛んであり、アメリカもHIVショックによりコンドームの普及が進んでいます。

外国はピルという避妊方法が浸透していますが、性感染症予防にコンドームもしっかりと浸透しているんですね。

避妊と性感染症予防は分けて考えなければなりません。

 

これは平成18年のデータですので、少し変わっているかもしれませんが。

セーフティセックス 大事です

クラミジアは男女ともに精子卵子の通り道が炎症で閉塞して

不妊の原因にもなります!

 

それでは皆さま、素敵な週末をお過ごしください。

 

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参考文献

http://www.chemotherapy.or.jp/journal/jjc/05502/055020135.pdf より参照

 

 Dr.Koba