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京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

男性ホルモン補充療法は安全!

みなさま、お疲れ様です。

Dr.Koba  です。

 

男性ホルモン(テストステロン)補充療法の安全性についてです。

男性ホルモンの補充療法については

やる気のup

勃起力上昇

血管力上昇

内臓脂肪の減少・体脂肪の減少・筋肉の増量

認知機能の上昇

などなど体にいいことこの上ないスーパーホルモンです。

 

しかしながら、ネットや巷、さらには泌尿器科医師にも

副作用の出現についてまことしやかに広がっています。

前立腺癌が増えるだの、心臓に悪いだの

このブログ読者にはこのような間違った情報を信じる方はいないと思いますが

再度啓蒙するためアップしますね。

 

今回は

長期に男性ホルモンを投与しても新血管イベント(心筋梗塞など)のリスクは上昇しない

と言う論文です。

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

テストステロン補充療法が心筋梗塞などの新血管リスクを増す

このような論文が2013,2014年に相次いで発表され

男性ホルモンは体に悪い

と言うことが広まりました。

医師、特に泌尿器科医師の中にもこの幻影を引きづり男性ホルモン補充療法が

危ない、と言うイメージを持つ方もいます。

その諸悪の根源の論文が下記の2編です。

文献1)

www.ncbi.nlm.nih.gov

文献2)

www.ncbi.nlm.nih.gov

上記の論文2本とも、統計解析や手法に重大な誤りがあり訂正・論文の撤回が求めれています。

 

f:id:hougane99:20180307080314p:plain

文献1)のデータを再度解析するとテストステロン補充群で有意に

心筋梗塞脳梗塞の発生率・死亡率が低かった

とのデータが出ました!

 

著者らの真意はわかりませんが、これらの論文発表によりテストステロン補充療法へのネガティブなイメージがついてしまいました。

 

論文になっているからと言って闇雲に信じてはいけませんね。

僕も気をつけます。

 

論文でこれですから、ネットの情報も十分に気をつけなければなりません。

 

今は情報が溢れており簡単に入手することができますが、内容を吟味して取捨選択することが求められます。

 

今回の論文はテストステロンに関する論文を大量に読み漁り分析して

テストステロンが新血管イベントのリスクを上昇させると言うエビデンスはなく

新血管疾患に対してリスクを下げる(心筋梗塞脳梗塞になりにくい)

と言う結論に落ち着きました。

 

それでは皆様

男性ホルモンは体にいい!

と安心して男性ホルモンを上昇させてください!

 

 Dr.Koba