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京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

ジェネリック医薬品について 個人的なつぶやき

みなさま、こんにちは。

Dr.Koba です。

 

みなさん、ジェネリック医薬品についてどのようなイメージをお持ちですか?

 

成分は一緒

効果も一緒

安い

 

いいことばかりですね。

 

厚生労働省は先発医薬品とジェネリックの効果は同等とおっしゃっていますし。

ジェネリックがあるのなら、ジェネリックにすればいいでしょう。

 

と言ってしまうと、ブログが成り立ちません。

 

自分が処方される時、ジェネリック医薬品を選ぶか否か。(あくまでも個人的な意見です)

答えは できるだけジェネリックは選ばない(後述するAGがあれば別) です。

先発品を普段飲みなれているならなおさらです。

 

ジェネリック医薬品とは 後発医薬品 ともいい

元々の薬(先発医薬品と言います)の有効成分の特許が切れたものを、他メーカー(正確には違うこともありますがややこしくなるので割愛)が先発医薬品より安く提供する薬のことです。

薬の原価はそこまで高くないことが多く、コストのほとんどは研究開発費や宣伝広告費、情報提供費などです。

化粧品やサプリメントと一緒ですね。

なのでそれらを負担しない後発医薬品は安く販売することができるんですね。

 

余談ですが

化粧品やサプリメントに有名芸能人を起用して、何千万円のギャラ、、、と盛り上がっていますが、ギャラを払っているのは商品を購入している自分自身だということを忘れないようにしましょう。

 

さて

成分が一緒でお安いならジェネリックで問題ない

と考えます。

それはそうなのですが

有効成分以外にも添加物や製法など様々なファクターが薬にはあるということを忘れてはいけません。

添加物や製法など全く一緒でない場合もあり、体への作用は微妙に変わってくることが考えられます。

プラシーボ効果かもしれませんが、人によってはジェネリックに変更して効果が弱くなったと感じたり、アレルギーが出たりということもあります。

 

そして、同じ薬のジェネリック医薬品でもとっても種類がたくさんあります。

例えばロキソニン、とっても多くあります。

ロキソニン錠60mgの後発薬・ジェネリック一覧 | 【ミナカラ】

そしてどのジェネリック医薬品が用いられているかは

薬を受け取る製剤薬局により異なります。

すなわち、医師は選ぶことができないんですね。

お薬手帳を見ないとどのジェネリック薬品がその患者さんに処方されているかわかりません。

 

あと、名前がたくさんあって調べるのが大変。。。。

一覧見てみてください。先発医薬品から全く想像できないものもあります。

これ、大変なんですよね。

 

僕は古くてそこまで高くない薬(例えばロキソニンなど)は、先発品をもらうようにしています。

 

そして

ジェネリックにも、僕が好きなものとそうでないものがあります。

 

それは

好きなジェネリックは先発品も作るような大きなメーカー or その子会社 のジェネリック です。

しっかりしてそう、というイメージです。

何か問題が起こった場合の対処もある程度しっかりしていますし、それも大事ですね。

それと

処方している方として大事なことは、疑問や副作用、特殊なケース(飲み合わせや腎機能障害、肝機能障害、重症患者など)で問い合わせたいときにスムーズな情報提供が得られるか、ということです。

大きなメーカーではこれがスムーズなんです。

みなさんもスーツを着た人が病院にいるのを見たことがあると思います(MRさんと言います)。

ジェネリックメーカーによっては全く顔も見たことがなく、問い合わせは先発品メーカーに聞くということも少なくありません。

 

そして大事な取引先は、医師ではなく(どのジェネリックを処方するかの決定権はありません)製剤薬局なのでそこにばかり顔を出すということも多いです。

 

色々とあるんですね。

 

もちろん患者さんが希望されればジェネリックを出します。

そして逆説的ですが、古い薬になると、逆にジェネリックの方が飲みやすさなどが進化しているということもあります。

 

そうです、いいジェネリックもあるんです!

なので安いからジェネリック、先発品の方がいいに決まってるからジェネリックは嫌だ、というわけでなくケースバイケースです。

医療費が高騰している昨今、ジェネリックをうまく使うことは大事です。

 

僕のオススメは

AG(オーソライズド・ジェネリック) です。

 

これは、先発品と同じ現役・添加物・製法、さらには先発品メーカーの子会社が同じ工場・ラインで作るものまであります

まさに真のジェネリック、これなら安心です!

 

ジェネリックにも色々あります。(実は同じ成分の薬でもジェネリックによって値段がまちまち

大事な内服薬です、値段以外にも興味を持ってみてください。

元も子もないですが、正直どのジェネリックがいいとか悪いとかわかりません。

色々と調べて自分なりの正解を導き出してみてください。

 

僕の優先順位は

①AG or 先発品 値段との相談です笑

ジェネリック 聞いたことあるメーカー と 業界の噂(これどこも大事ですよね)

ジェネリック 聞いたことないメーカー(安全性・有効性試験の有無、かなり安いものは要注意)

です。

安いからといって悪いわけではありませんが。(企業努力で安くしている場合もある)

飛び抜けて安いものは、注意します(なんでも一緒ですよね)

 

さて

製剤薬局などで ジェネリックのご希望はございますか?

と聞かれて

支払いを安くするために聞いてくれて親切な方だなぁとおもっているかもしれませんが

 

製剤薬局はジェネリックを処方する方が処方料が高い(ま、微々たる料金ですが、、、積もり積もれば、ね)

んです。

 

医療費抑制のためにジェネリック医薬品を使う流れは止められません。

 

賢く薬を選びましょう。

 

ジェネリックを批判しているわけではないので。

もちろん厚生労働省に文句を言っているわけではありませんよ m(ーー)m

 

Dr.koba