生涯現役!オトコ塾!!

京都ルネス病院メンズヘルス外来 診療中 泌尿器科専門医であり、メンズヘルスケアをライフワークとするDr.Kobaが、いつまでもカッコよく元気で過ごすため秘訣を伝授!

オナニーとテストステロン オナ禁との関係

みなさん、こんにちは。

Dr.Koba です。

 

先日のトークライブでも大きな盛り上がりを見せた

オナニーとテストステロンの話です。

 

オナニーを我慢(俗にいうオナ禁)すると、男として最強になるという噂が巷にはあるんです。

モテるようになった、頭が冴えるようになった、肌のつやが良くなった、などなど、インターネットにはオナ禁の猛者たちの自慢話が氾濫しております。

これを否定するわけではもちろんありません。

本人が満足して幸せなら、オナ禁をどんどんしてもらったらいいと思います。

 

僕の個人的見解では、何の科学的根拠もありませんが、出しすぎると体に悪いような気がしています。

 

僕の個人的見解はどうでもいいとして、オナ禁の科学的根拠を提供します。

オナ禁とテストステロンの関係性を報告した論文があります。

A research on the relationship between ejaculation and serum testosterone level in men.

J Zhejiang Univ Sci. 2003 Mar-Apr;4(2):236-40.

 

この報告によるとオナ禁7日後に急激な上昇を認め(145.7%上昇)、8日後には元に戻ったとのことである。

さらに、7日目にオナニーするグループ①としないグループ②に分けてその後のテストステロンレベルを調査した結果でグループ①では14日後にテストステロンの上昇を認めたのに対し、グループ②では上昇を認めなかった。

これは何を意味するかというと、7日以上禁欲をしてもテストステロンは上昇しないということを意味します。

7日→射精→7日(14日目)、ではテストステロンは上昇するが

7日→射精しない、もっと我慢して→7日(14日目)ではテストステロンの上昇を認めないということです。

テストステロンとオナ禁から考えると、7日に1度射精することがいいと言えるでしょう。

 

さらに、Kobayashi らの研究によると(僕です 笑)、

射精の前後ではテストステロンレベルは変わらないが、オナニーしている最中テストステロンがどんどんと上昇して射精後5分後には元に戻ることが報告されています。

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オナニーとの関連でテストステロンを高く保つには

勃起だけして射精せず、1週間に1度射精する、という行動が最もテストステロンを高い状態を保ち享受できる、と考えます。

養生訓で有名な貝原益軒先生の

接して漏らさず

はあっているのでは、と僕は考えます。

テストステロンラバーの皆様、参考にしてください。

    Dr.Koba

命の回数券 テロメア!2

皆様、こんにちは!
Dr.KOBA です。

サンクチュアリ出版でのトークライブのお陰で、100PVを達成することができました。

1ヶ月以上、0PVでしたので嬉しすぎます!!!

本当にありがとうございます。

さて、今日はテロメアについて、その2です。

 

命の回数券であるテロメア、この回数券は無駄遣いせず大切に使いたいもの!

それを可能にするのが 長寿遺伝子として名高い サーチュイン(Sirtuin)遺伝子でございます。

サーチュイン遺伝子が活性化すると、長寿遺伝子の異名通り、肌、血管、脳などが若く保たれ、老化を抑制し寿命が延びると言われています。

遺伝子操作でサーチュイン遺伝子を取り除くと、酵母が早死にし、逆に増やすと長生きすることが報告されています。

ショウジョウバエで約30%、線虫では約50%寿命が延びたとの事です!

アカゲザルでも寿命は延長し、ヒトでも効果があるのはほぼ間違いありません。


しかしながらサーチュイン遺伝子は、確かに存在していますがスイッチがオフの状態で存在しています。

スイッチをオンにすればどうすれば良いか。

その1つが、空腹&カロリー制限です。

カロリー制限により、サーチュイン遺伝子が活性化します!

昔の人は腹八分目が健康にいいとはよく言ったものです。

さらに空腹時にサーチュイン遺伝子は活性化されると言われているので、8時間は空腹の時間を設けたほうがいいです。

なので睡眠8時間も、昔の人は薄々気づいていいたのかもしれませんね。

夜遅くまで飲んで、朝ごはんを食べる人はこの空腹時間がありません汗

朝はスムージーのみや野菜や果物を軽く、と言った食事を僕はお勧め致します。

 

2つ目はレスベラトロールです!

レスベラトロールは赤ワインに含まれるワインポリフェノールのこと!!

フレンチパラドックスということを聞いたことがあると思います

フランス人はアルコール消費量が多いにもかかわらず、心筋梗塞脳梗塞が少ない。

これは赤ワインのレスベラトロールが関与しているのではと言われています。

レスベラトロールはカロリー制限や空腹でない状態でも、サーチュイン遺伝子を活性化して老化を防ぐ、テロメアの現象を少なくしてくれます。

サプリメントなどでも発売されていますが、気をつけなければいけないことは

トランスレスベラトロール

を選ぶことが肝要です。

 

レスベラトロールを服用して、健康長寿を伸ばしましょう!

 

まずはどれくらいのテロメア状態なのか、テロメア検査が必要ですね!

 

 Dr.KOBA

 

 

 

 

命の回数券 テロメア!①

皆様、こんにちは!

Dr.KOBA です!!

 

さて、今日はテロメアについてです。

テロメアとは聞いたこともある方も少なくないのではないでしょうか。

テロメアを制する者はアンチエイジングを制する、と言っても過言ではありません。

 

テロメアとは染色体の末端に位置する構造で、細胞が分裂するたびに少なくなって行きます。ある程度少なくなってしまうとその細胞は分裂できなくなります。

分裂することでフレッシュな細胞が生み出されるので、それができなくなると古い細胞となってしまい新しい細胞のような働きはできません、それが老い、という現象として現れます。

少々乱暴な説明ですが、このように認識していただいて構いません。

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    ヒトテロメアDNAとRNAおよびその応用 より引用させていただきました。

上記のように、染色体の端っこにあるものがテロメアです。

そもそも染色体とは何か?

人の遺伝情報はDNAに記録されています、それが大量に折りたたまれたものが染色体になります。

染色体は母から1本、父から1本の23組、合計46本で成り立っています。

各々のペアは番号がついており、それぞれ異なる遺伝情報が含まれています。

染色体は本、DNAはその本のページ、と思っていただけるとわかりやすいかと思います。

 

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染色体遺伝子検査のわかりやすい説明ガイドライン より引用

http://www.jacga.jp/wp-content/uploads/2015/11/guide-line1_1.pdf

 

22番までが常染色体、23番が性染色体と呼ばれています。
女性はXX, 男性はXY です。

要は男性になるためにはY染色体が必要ということになります。もっと正確に言えばY染色体内のSRY遺伝子(Sex-determining region Y)の遺伝子発現が必要です。

話がテロメアから逸れましたね汗

いつかまたゆっくりと書きたいと思います。

さて

その染色体末端にあるテロメアですが、これが短くなることが老化につながるわけです。

なので、このテロメアを短くしない、もしくは、伸ばしてしまう、とうことをすればアンチエイジングにつながるというわけですね。

このテロメアの長さですが、測定することができます!

テロメアによる年齢を測定することで自分の今の状態を遺伝子レベルで把握することができ、その後の生活習慣改善に繋げることができます。

僕が務めることになる 京都ルネス病院でも導入予定ですので興味がある方は是非ご検討くださいね(宣伝)。

次回は、テロメアについて、どうやればできるだけ回数券を使わずに済むか、最新医学テロメアを伸ばす、などについてご紹介いたします。

それでは皆様、読んでいただき誠にありがとうございました。

これからも宜しくお願い致します。    Dr.KOBA

たかがED, されどED

ミドルエイジの紳士の皆さま、こんにちは。

Dr.Koba です。

 

本日は勃起障害(ED; erectile dysfuction)についてです。

EDとは完全に勃起しない状態だけではなく、満足に勃起できない状態のことです。

つまり、十分な硬さがない・途中で勃起状態が解消してしまう(いわゆる中折れ)なども含まれます。

報告によれば、日本男児で1000万人以上が悩んでいるとのことです。

40代の2割、50代の4割、60代の8割がEDとの報告もあります。

そんなありふれたEDですが、俺も歳だから、と自虐的に笑っている場合ではありません!

EDは血管病変の前触れということをご存知ですか!?

心筋梗塞の前触れとしてEDが起こっていたものが50%以上という報告もあります。

なぜなら、勃起は血管の働きにより起こる現象で、血管が弱ってくると勃起のメカニズムに支障をきたすからです。

勃起は簡単に言えば、ペニスに流入する血流が増えてペニスが血液でパンパンになることで起こります。

すなわち、この血液流入が起こりにくくなると勃起しにくくなるのです。

さらに

勃起に作用する血管径は1−2mm、心臓は3−5mm、脳は5−8mmと言われています。

なので、細い血管ほど早く症状が出るんですね。

動脈硬化などにより血管が衰えてくると、EDだけではなく心筋梗塞脳梗塞の原因となるわけです。

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                       ED診療ガイドラインより引用

血管を若く保つことが大事です。

血管を若く保つには、食生活、です。

良質な睡眠、食事、運動です。これらは全ての加齢性変化に通じます。

さらにサプリメントの重要性も!

オススメのサプリメントは、レスベラトロールCoQ10, DHA/EPA,などです。

皆さんも血管を若く保って、いいオトコを維持してください!!

目指せ、生涯現役!男として枯れないために知っておくべきこと。

 

皆さま初めまして。DR.KOBAです。

男の悩みを泌尿器科医として真面目に考える

をテーマとしてブログを始めてみることにしました。

基本的なテーマは男性ホルモン、勃起障害、射精障害、男性不妊、AGA(男性型脱毛症)です!

本日のテーマは 男性ホルモン(超基礎編) です!

男性ホルモンはその名の通り、男性をオトコたらしめる 大事なホルモンです。

男性ホルモンは、アンドロゲン(Androgen) とも呼ばれます。

Andoro = 男性、gen=源、とまさにその名にふさわしいホルモンです。

アンドロゲンはたくさんありますが、テストステロンを覚えておいてください。

これは男性ホルモンのほとんどを占め、95%が精巣(きんたま)で作られます。

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男が健康で幸せな毎日を送るために男性ホルモンは必須です!

その男性ホルモン(テストステロン)が加齢によって減少することがわかっています。


テストステロンが減少すると、性行動や性機能が低下することは想像に難しくありません。でもそれだけではございません!

やる気が出ない・うつ症状などの精神的な症状や、だるい・顔がほてる、などの身体症状が出現することもあります


さらにテスロステロンは上述の症状に加えて、社会性の向上(コミュニケーション能力の向上、リーダーシップの発揮)、冒険心(リスクをとって勝負する)、筋肉の維持、血管力の向上、長寿、フレイル(虚弱)の予防、生活習慣病の予防などの作用もありますから、

男性が健康的に年齢を重ね、社会的地位の向上を計る上でも大事なホルモンと言えるでしょう。


男性ホルモン=テストステロンは、まさに男のガソリンであり人生を左右するホルモンといっても過言ではありませんね。


こんな大事なホルモンが加齢によってどんどん減少していってしまいます。

まずは男性ホルモンの大事さを知りましょう!!!